+----夜会話集・アヤ×キール----+

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〜第4話・さまよう拳〜
アヤ:「ジンガさんの【ストラ】は召喚術とは違うのですか?」

キール:
「ああ ちがうよ
 呪文の代わりに呼吸を使うし、サモナイト石も必要ないしね
 精神集中が必要なのが同じだけかな」
アヤ:
「なるほど」
キール:
「ストラは男性より女性が使うほうが強い効果を発揮するらしい
 訓練次第では、ひどい怪我ですら一瞬で治してしまうということだ」

アヤ:「・・・すごいんですね」

アヤ:(ストラって便利なんですね……)



〜第5話・追憶の荒野〜
アヤ:「今日は大変な一日でしたね」

キール:
「『今日も』だろ?
 君と一緒に暮らすようになってから平穏に終わった日なんかないじゃないか」
アヤ:
「え……?」
キール:
「やれやれ、騒ぎの元凶が自覚がないとはな」

アヤ:「わたしのせいですか?」

キール:
「そう聞こえなかったか?」

アヤ:
「ひどいです……」

キール:
「はははっ、すねるなよ
少なくとも僕は自分がこんな日々を過ごせていることが楽しいと思っているんだ」

アヤ:(初めてですね……あんなふうに笑ったの)



〜第7話・戦乱の紡ぎ手〜

アヤ:(私の力なんて実際には役に立たないもの……とらわれた人々も助けられないほどの……
 ラムザさんの言葉、とらわれた人々の沈んだ表情が、私に重くのしかかる……

キール:
「まださっきのことを考えているのか?」
アヤ:
「キールさん?」
キール:
「君は自分にできることを精一杯やっていたと僕は思う
 何もしないで、彼らを見捨てたんじゃない」

アヤ:「でも……」

キール:
「過ぎてしまったことを悔いたってやりなおすことはできない
 大切なのはこれから先じゃないのか?」
アヤ:
「……はい」

アヤ:(わかってたはずなのに……)



〜第9話・メスクルの眠り〜

アヤ:(わたしたちはなんとか子供たちを死の眠りから開放した
 みんなが力をひとつにあわせたから、そして多くの人々が助けてくれたからできたこと
 薬草を取りに連れて行ってくれたアカネさんや、薬を作ってくれたシオンさん
 そして、わたしたちを見逃してくれたイリアスさんも……
 彼らが見せてくれた優しさを忘れないようにしたいと思う)

キール:
「アヤは
 僕が説明する前から、忍者について知っていたようだな」
アヤ:
「ええ、わたしの世界にも忍者がいたんです……
 よくは知りませんが……」
キール:
「サプレス、シルターン、ロレイラルに、そしてメイトルパ
 君のいた世界はこれらの4つのうちどれでもないようだね」

アヤ:「そうですね」

キール:
「君がどこから来たのかまだわからないけど、きっと僕が元の世界へ返してみせるから」
アヤ:
「はい、信じてます」

アヤ:(わたしのいた世界はどこにあるのかな?)



〜第11話・炎情の剣〜

アヤ:(傷つけあった二人の騎士は新たな絆で結ばれた
 それはきっと、彼らが理想を導くための力になると思う
 けど、バノッサさんはわたしたちをあざ笑っていた
 斬りつけるような言葉と共に彼が見せた召喚術らしき力
 なんで、バノッサさんがあんな力を使えたのか……)

アヤ:
「バノッサさんが使ったのはやっぱり……」
キール:
「僕には召喚術だったと思う
 前にも言ったとおり知識とサモナイト石があれば 召喚術は誰にでも使えるはずなんだ」
アヤ:
「でも、バノッサさんはどうやってその力を手に入れたんでしょう
この町で召喚術が使えるのはわたし、あなた、マーン三兄弟ぐらいですよね……」

キール:「方法はともかく彼がああいった力を手に入れたのは事実だ 気をつけたほうがいい、バノッサはたぶん、君をまだ憎んでいる」
アヤ:
「そんな……」

アヤ:(あれは本当に召喚術だったのでしょうか?)



〜第15話・エルゴの試練〜

アヤ:
「信じられません、わたしに、そんな大きな力があったなんて……」

キール:
「僕もおどろいている君の力が誓約者に匹敵するほどとは……」

アヤ:
「でもへんですよね
 向こうにいた時には、こんな力なかったんですよ……
 物語の出来事ならともかく……
 なんか実感がわかなんですよね」
キール:「事故のせいなのかもしれないな……」
アヤ:
「わたしが力を手に入れたわけですか……?
 いいんですわたしにしかできないことなら……
 やってみます。」

キール:
「……」

アヤ:
(わたし、このためにこの世界によばれたのでしょうか……)



〜第17話・守るべきもの〜

キール:
「こんなふうにまた君と話が出来るなんて思いもしなかったよ」

アヤ:
「ええ」

キール:「君がすべてを知ったときどうなるのかがずっと恐かった……
 きっと君は、僕のことを憎むだろうと思っていたんだ
 でも、君は、僕に優しい言葉をかけてくれた
 どうしてだ?
僕はずっと君に嘘をついていたのに……」

アヤ:「多分嘘だけじゃなかったからですよ
 たしかにたなたは私たちに嘘をついていたのかもしれません
 でもそれよりもあなたは仲間として、私たちのことを何度も助けてくれました。
 わたしはそうしてくれたあなたのことを信じます」
キール:
「ありがとう、アヤ
 僕は……君と出会えて良かった本当に……」

アヤ:「わたしもですよ
あなたが側にいてくれなかったら、きっとわたし、途方にくれて泣いてたかもしれません」

キール:「……覚えているか?
 二人で儀式のあとを調べに行ったとき、君がぼくにたずねたことを
 君がこの世界に呼ばれたとき、助けを求める声が聞こえたって……

アヤ:
「…はい、覚えています」

キール:「僕は儀式をしながらずっと悩み続けていた
 自分のやっていることが正しいことなのか本当に世界を滅ぼしてしまっていいのか答えを出せずに僕は心の中で悲鳴をあげていたんだよ……
助けてくれって」

アヤ:
「それじゃ……」

キール:「君が聞いたのは僕の心の叫びだったのかもしれない
 そして君はその声に答えてくれたんだ
 本当にありがとう君がきてくれたから、僕は本当の自分に出会うことが出来たんだ」

アヤ:
「キールさん」

キール:「だから約束するよ、絶対に君を元の世界に帰してみせるって 君がそうしてくれたように、今度は僕が君を守ってみせる!!」

アヤ:「ありがとう  わたしも あなたを守りたい
 この先どんなことがあっても、最後までわたしはあなたの側にいますから」



〜ED〜
キール
「アヤっ!」

アヤ
「う、ううん・・・」

エドス
「おお気が付いたか」

ガゼル
「心配させやがって」

アヤ
「みなさん無事だったんですね」

レイド
「ああ、無事だったとも それにほら・・・」

アヤ
「闇が消えてゆく・・・」

キール
「魔王は倒された、君の力が世界を救ったんだ」
 
アヤ「それは違います……
 わたしが最後まであきらめなかったのはみなさんがいてくれたから
 みんなの力で世界を救ったんです
それにわたしは約束を守っただけ
 なにがあってもあなたを守るという約束を−」

キール
「アヤ……」

エドス
「雪・・・?」

レイド
「いや、光だ!光の滴が空から降り注いでいるんだ!?」

アヤ「エルゴの力です
 エルゴの力に新しい結界を作るようにお願いしました……
 どんな召喚術でもやぶることのできない永遠の結界を」

ガゼル「それじゃ・・・」

アヤ「はい、これれで、異世界との通路は閉ざされました
 召喚術は意味を持たなくなってしまうんです
そしてこの光は送還術の光です召喚された者たちを、あるべき世界へと帰すための光なんです」

ガゼル「ちょっと待てよ!?
 まさか、これでお別れだって言うのかよ!!」

アヤ
「・・・・」

ガゼル
「何とか言えよ!?」

レイド
「やめるんだガゼル!!」

エドス
「つらいのはお前だけじゃない」

ガゼル
「・・・・」

アヤ「みんなと一緒にいられてわたし、本当に楽しかった……
 この世界に来て、本当に良かったと思っています……
 でも……わたしは自分の世界に帰らなくてはいけません……
 わたしの居場所は……やっぱりそこなんです」   

レイド
「そうか・・・」

アヤ
「ですからわたしは……


キール「いやだ!!
 僕は君とお別れなんかできない……
 君がいてくれたから、僕ははここにいるんだ!
 君の側が僕にとっての居場所なんだ!!」

アヤ
「キールさん」

キール「約束してくれ
離ればなれになっても僕達は、また出会うことが出来るって!!
 これっきりじゃ……
 ないって……」
 また会えるって!!
 
アヤ「約束します
 いるかまた……どこかで会いましょう……

スッタッフロール

アヤ (そして、わたしは帰ってきました
 何もかもがそのままでした
 わたしは制服のまま、あの夕暮れの公園でぼんやり立ちつくしていたんです

 夢でも見たのかしら?
 でも、リィンバウムでの日々はわたしの心にはっきりと刻まれています  夕闇に風が吹いて、ほおにひんやりとした冷たさを感じました。  あれ……?
 どうして、涙が止まらないの?

 いつもと同じ毎日が始まります
 わたしはほんの少し、まえより明るくなれたようなきがします  それはきっと、みんなとであうことができたおかげ
 あなたと出会えたおかげ……

 ありがとう……わたしはこの場所で元気でいますよ
 目を閉じて心を澄ませて、届くはずの声に私は耳を傾けます
 会いたい……
 もう一度あなたに会いたい!!



チャイムの音と爆音

キール
「またせてしまってすまない
 だけどこれからはずっと一緒だよ」


◇ 一言 ◇
キールEDはなんといってもさいごのセリフでしょうv
 檜山さんヴォイスにときめきました
 余談ですがこのEDをビデオにとったあと、魔王EDを録画したのですが、録画の仕方がまずかったらしくキールのセリフがおわるやいなや、画面が切り替わり魔王な檜山ボイスが・・・・アゥ……